ペットシッターの打ち合わせで考えるお留守番時の災害対策

ペットの防災 ペットシッターのプランの使い方

災害はいつ、どこでおこるかわかりません。

災害は地震、水害、土砂災害、落雷、台風、豪雨などの自然災害と、火災や交通事故、テロなどの人為災害があります。

自分の外出中、ペットをお留守番させるときに災害が起こったらと思うと心配ですよね。

今回は、あなたが外出中ペットがお留守番している時の災害対策について考えていきたいと思います。

ペットをお留守番させるときは2つの場合を考える

ペットをお留守番させるときは、自宅のある地域が被災した場合自分が外出先で被災した場合を考えておきましょう。

自宅のある地域が被災した場合

自宅がある地域で災害が起こった場合、ペットとお世話をする人が被災します。

・飼育・被災状況によっては、ペットが逃げ出す可能性もあります。

・ペットがケガをしたり、死亡する可能性があります。

・お世話している人が停電や事故、ケガなどで連絡ができなくなることがあります。

・被災状況によってはお留守番中のお世話をする人が訪問できなくなる可能性があります。

・ペットをお留守番させない(自宅近くのペットホテル等に預ける)場合も、ペットホテルが自宅兼店舗か、スタッフの泊まり込みや歩いて行ける距離でない限り、店舗に行ってお世話することが困難になる可能性があります。

自分が外出先で被災した場合

・交通が麻痺して予定通り帰って来られなくなる可能性があります。

・停電や事故、ケガなどで連絡ができなくなることがあります。

ペットシッターが緊急連絡先を聞く理由

ペットシッターの打ち合わせをすると必ず聞かれるのが、緊急連絡先です。どうして、緊急連絡先が必要なのか気になる方もいるかと思います。

ペットシッターが緊急連絡先を聞く理由は、

①ペットに何かあった時連絡できないと困るから

②飼い主さん自身が、災害に遭ったり、事故や病気の悪化等で連絡が取れなくなった場合に、飼い主さん以外の人と連絡をとるため

です。

飼い主様からよくある質問で、

・2つ番号があるので、1つを緊急連絡先にしたい

・一緒に出かける家族を緊急連絡先にしたい

というものがあります。

その場合は、飼い主様自身に何かあった時に連絡が取れないので、その連絡先以外にもう1つ、一緒に出かけない信頼できる人(親族・友人・会社の上司など)を緊急連絡先にするようお願いしています。

緊急連絡先には一緒に出かけない信頼できる人(親族・友人・会社の上司など)を選びましょう。

出かける当日にできる災害対策

頭数+αの水を用意

災害がおこり、お世話をする人が来れなくなったり、自分が帰って来れなくなった場合、水が普段通りの量しか用意されていなかったら、水が足りなくなる可能性があります。

もし、地震が起こり、普段の水入れが倒れてしまったら、飲み水がなくなってしまいます。誰も来られない状況で水がないのはペットの命に関わります。

自動給水機や給餌機の場合は動かなくなったときのことを考える

自動のものは普段は便利ですが、何らかの理由で動かなくなってしまった場合のことも考えておきましょう。

自動給餌機や自動給水機を使用している場合は普通のお皿に入れるごはんや水も用意しておいた方がいいでしょう。

危ないものや場所はないか最終確認

ペットが遊んで危ないものをしまってあるかどうか確認をしましょう。

鍵のシッティング最終日ポスト返却はいろいろと危険

当店では、鍵は原則別日に手渡しで返却していますが、合鍵が作れない等の事情で帰ってくる前にポスト返却を希望される方がいます。その場合、以下の危険性を考えておきましょう。

▪️防犯面での危険性

ポストがロックできる、手が届かない等の場合を除き防犯面で危険です。

▪️帰れなくなった・連絡がとれない場合の危険性

飼い主さんが帰れなくなったり、連絡が取れなくなった場合、最終日にポスト返却してしまうと、次の日以降のお世話ができなくなってしまいます。

普段からできるペットの災害対策

フードや衛生用品のストック

災害時には、ペット用品の支給はどうしても後回しになってしまいます。

非常用のためだけに用意するのではなく、普段から少し多めに買っておき、使ったら使った分だけ買い足して、常に家に備蓄がある状態(ローリングストック)にしておくとよいでしょう。

キャリーバッグやクレートなどの用意

ペットを連れていくことができ、ペットの居場所にもなれるようなキャリーバッグやクレートを用意しておきましょう。

キャリー・クレートに慣らすコツ

普段から慣れさせておくことで、ペットが安心します。

・普段からペットが使える場所に置きいつでも使えるようにしておく。
・ペットのにおいがついたもの、お気に入りの物を入れることでペットが安心します。
・入った時におやつやお気に入りのおもちゃを与えてペットが入っても嫌な場所じゃないと認識させる。

以下のことをすると、ペットがキャリー・クレートを嫌なものだと認識し、いざというときに入らなくなってしまいます。気を付けましょう。

・病院に連れていくときだけ使う
・非常時にいきなり使う
・しつけのためだけに使う

キャリーやクレートが壊れていないか、危ない部分がないかどうかも普段から確認しておきましょう。

人や動物に慣れさせておく・簡単なしつけをしておく

名前を読んだら返事をしたり、来るようにしておきましょう。犬の場合「おいで」や「マテ」ができるようにしておくといいでしょう。

ワクチンの接種や寄生虫の駆除

災害が起こり、避難所へ同行避難した場合、いろいろなペットがいます。中にはワクチン接種をしていない子、病気の子もいるかもしれません。また、避難所は衛生状態もあまりよくないため、病気や寄生虫が蔓延する可能性があります。自分のペットを守るため、また、他のペットに感染症をうつさないためにワクチン接種や寄生虫の駆除をしておきましょう。

マイクロチップを付けておく

マイクロチップを付けることで、飼い主が分かり、迷子防止や盗難防止になります。

危ないものはしまっておく、倒れそうなものは固定しておく

ケガや誤飲などを防ぐため、ペットが遊んだら危険なものは普段からしまったり、隠しておくようにしましょう。また、ペットが遊んで倒れそうなものは固定をしておきましょう。

【まとめ】ペットのお留守番の準備からはじめる災害対策

お留守番の時に主に準備するものをざっと書いてみます。

・外出する日より多めのごはんやおやつ、ペットシーツ・ネコ砂などの用意

・タオル

・ビニール袋

・ウエットティッシュ

・ティッシュペーパー

・首輪やリードなど

・投薬が必要な場合は予め多めにもらっておく

・キャリーや、クレートの用意

・出かける前に危ないものはしまっておく

・ペット用品の状態の確認

・ワクチンの接種や寄生虫の駆除

ペットをお留守番させるときは、ペット用品を1か所にまとめておくという方もいます。

ここまで読んで気づいた方もいるかもしれません。

災害対策とお留守番の準備は重なっている部分が多いです。ペットの災害対策は、お留守番の準備をすることでできてしまいます。

もし、災害対策がしたいけれど何を用意すれば分からないという方は、ペットシッターの打ち合わせを利用してみるとよいと思います。

ペットシッターの打ち合わせでペットのお留守番中の災害対策考えてみませんか?

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